MBTIタイプは「本当のあなた」? 性格診断の枠を超えて、自分を自由に乗りこなす方法
- Miwa Inagaki

- 11 分前
- 読了時間: 3分
最近、ビジネスやSNSでの自己紹介の定番にもなっている「MBTI(マイヤーズ=ブリッグス・タイプ指標)」。
耳にしたことある、あるいは好きだという方も多いのではないでしょうか。
MBTIとは、スイスの心理学者ユングの心理学的類型論をもとに作られた、世界的に普及している性格診断ツールです。
人の性格を「外向・内向」「感覚・直感」「思考・感情」「判断・知覚」という4つの指標の組み合わせで16のタイプに分類し、自分や他人の傾向を理解するための手がかりとして広く親しまれています。
ちなみに、この記事の作成時点の私は、「INFJ(提唱者)」という、内向的で直感力が強く、理想を追求するタイプと診断されています。
自分自身の内面を整理する上で、こうした指標は確かに便利な地図になります。
性格という名の「手放せない眼鏡」
しかし、ここで一度立ち止まって考えてみたいのです。
私たちは、自分の性格や性質を簡単に変えることができるでしょうか。
おそらく、多くの方の答えは「NO」ではないかと思います。
私たちが知らず知らずのうちに縛られている「思考の癖」は、本人が思っている以上に根深く、強力です。
どれほど手放したいと願っても、無意識のうちに繰り返してしまうのが、いわゆる「性質」の領域だからです。
そのため、相手のタイプを知り、「あの人は内向型(I)だから、今はそっとしておこう」と予測を立てることは、ある意味では正しいコミュニケーションの作法かもしれません。
けれど、どこかで「決めつけられること」に対する、静かな怒りや違和感が湧いてくることはありませんか?
「私はこういうタイプだから、これ以上の変化は望めない」と言っている人がいたら、自分自身の可能性を勝手に狭めてしまう言葉に、もったいないと感じることはないでしょうか。
性格とは「固定された自分」ではない
実を言えば、MBTIなどで示される結果は、あくまで現時点での「認識のクセ(観点)」を映し出しているに過ぎません。
以前のコラムでお話しした通り、私たち人間は本来、あらゆるものと連動し、絶えず変化し続ける「可能性そのもの」です。
性格という枠の中に自分を押し込めてしまうのは、せっかくの無限の広がりを、小さな箱に閉じ込めてしまうことと同じなのです。
大切なのは、特定のタイプに自分を当てはめることではなく、自分の性格を「一つの道具」として捉えること。
つまり、自分の眼鏡(観点)を一度外して、何者でもない「無」の境地に立つことです。
人間の本質は「無」の方であることを理解することがとてもとても大切です。
「何者でもない自分」から、あえてタイプを楽しむ
「自分は無限の可能性そのものだ」という確信に立ったとき、景色は一変します。
性格という「変えられない監獄」にいたはずの自分が、いつの間にか「性格」という名の衣装を選べる立場に変わるのです。
「この場面では『INFJ(提唱者)』という服ではなく、あえて違う振る舞いを楽しんでみよう。」
「この性格のクセを、今日はこんな風に活用してみよう。」
そんな風に、自分のタイプを「固定された宿命」としてではなく、人生という舞台を楽しむための「配役」や「スキル」として乗りこなせるようになります。
これが、特定のタイプに縛られない、本当の意味での自由な境地です。
枠を超えた先にある、本当の出会い
「私は〇〇タイプ、あの人は△△タイプ」という記号の境界線をぜんぶ手放したとき、私たちは初めて、ありのままの相手と純度の高い対話ができるようになります。
もし、あなたが今、自分の性格に生きづらさを感じていたり、誰かとの関係性に限界を感じているのなら。
一度、その「境界線の眼鏡」を外して、本来の広大な自分に出会ってみませんか。
枠を超えた先にある、自由で軽く羽ばたく「あなた」の話を、ぜひ聞かせてください。



